2010年07月05日

■ 使ってください ■

昨日のラジオの中で、お話したことなのですが、
カップ選びの思い出話を・・・・・

もうかれこれ16年前くらいの話です。
当時私は、神戸に住んでいました。
1人の休日、偶然見つけた器屋さんで、私はコーヒーカップを見ていました。
そこでご主人がかけてくださった言葉は。。。。

 「お水を持ってきましょうか?」

だったのです。

え?っと思いますよね?

 「実際にお水を入れて持った感触、持った重みをしっかり感じて、
  選んでくださいね。」

買われてお嫁に出した器(←これは私の表現です)を、
ちゃんと使ってほしい、というご主人の願いそのものです。
絵柄や、形だけで選んで、実際使いにくかったら使わなくなります。

今、整理収納アドバイザーになって、
このご主人の行動、言葉の意味を、本当に身にしみて感じます。

お気に入りを見つけると、それを使いたくなるものです。
ただ何となく持っていたカップの数を減らす時に、
このことを思い出してみてください。

15年前、あの地震で、お店の品物もかなりの被害があったそうです。
私も実際にお店に行くことが出来たのは、震災後ずいぶんたってからでした。
大分に引っ越してからも、ファクスや年賀状でのお付き合いは続いていましたが、
数年前、奥様から、閉店のお知らせと、ご丁寧なお手紙をいただきました。
ご主人の体調がすぐれないとのことでした。

そのお店から、私のもとへお嫁に来た器たちが、
我が家の食器の7割以上あります。

そして毎日のように食卓にのぼっています。
この器たちが大好きなので、なかなか新しいお嫁さんはきません。

これは主人用のマグカップ
■ 使ってください ■

「ものを大事にする」は、
使わずにしまっておくことではありません。
「大事に使うことです。
だから、どうでもいいようには扱いません。
それを子どもたちもわかっているのか、お皿を割ることがありません。
(偶然かもしれませんけれどね~^^;)

使ってこそ、器の価値がある、と思いませんか?

神戸市東灘区岡本駅近くにあった『あかり民芸店』
山陰地方の窯元さんの器が多かった気がします。
結婚式の引き出物も、ここで選んで送ってもらいました。

休日、ぷらりとおしゃべりに行くのも楽しい、とても仲のいいご夫婦のお店でした。
独身時代の、楽しい思い出です。





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